浮気をやめたいがヤリたい気持ちが止まらない…浮気グセの直し方を教えて
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監修者の石川蓮(公認心理師)先生より
やめたいのにヤリたい気持ちが勝ってしまうのは、意志が弱いからではありません。その衝動の奥には、寂しさや承認欲求が隠れていることがあります。
自分を責め続けても、衝動が起きる条件までは変わりません。
責めるのではなく、衝動が立ち上がる手前の流れを見つける方法を、この記事で一緒に探していきましょう。
30代女性(会社員)
付き合って4年の彼がいて、関係はそれなりに穏やかなんです。
でも数年に一度、気になる男性ができて、気づくと体の関係まで進んでしまう自分がいます。
今もまた、職場で話しかけてくれる人にぐらついていて、夜になるとその人のことばかり考えてしまいます。
こんな自分がもう本当に嫌で、でもどうやって直せばいいのかも分からないでいます。
ココラボ恋愛相談室からの回答
やめたいと思っているのに、ヤリたい気持ちのほうが勝ってしまう。
そのあいだで揺れている時間は、外から見えるよりずっと消耗するものです。
この記事では、衝動を意志の弱さとして片付けず、その手前で何が起きているのかを少しずつほどいていきます。
浮気をやめたい今の苦しさ
やめたいと思いながらやめられない状態は、意志の問題だけでは説明しきれません。複数の感情が同時に動いていて、自分でもどれが本音なのか分からなくなることがあります。
この章では、その苦しさの中身を少しだけほどいていきます。答えを出す前に、今の自分の位置を確認するつもりで読んでみてください。
ヤリたい気持ちと罪悪感
浮気をやめたいと検索する人の多くは、ヤリたい気持ちと罪悪感の両方を抱えています。どちらか一方ではなく、二つが同時にあるからこそ、自分の中で答えが出にくくなります。

ヤリたい気持ちは、性欲そのものだけを指しているとは限りません。誰かに触れてほしい、求められたい、見つめられたいという感覚と混ざり合っていて、性的な言葉でしか表現できない衝動として浮かび上がってくることがあります。
罪悪感のほうは、パートナーへの申し訳なさだけでなく、こんな自分でいることへの違和感としても出てきます。両方が強いほど、自分の中で対立が起き、考えるほどに身動きが取れなくなっていきます。
ここで大事なのは、ヤリたい気持ちがあることと、実際に浮気をすることを分けて見ることです。気持ちが浮かぶこと自体を消そうとするより、行動に移るまでの流れを見える形にしていくほうが、現実的な手がかりになります。
自分を責めすぎる悪循環
浮気をやめたい気持ちが強い人ほど、自分を責める時間が長くなりがちです。ただ、自分を責めることが必ずしも行動を止める力になるとは限りません。
責める時間が長くなると、心の中が後ろめたさで満たされ、別の感情が入りにくくなります。そして、その重さに耐えきれなくなった瞬間に、皮肉なことに浮気が一時的な逃げ場として機能してしまうことがあります。
責めることだけでは、次に同じ場面が来た時の備えにはなりにくいものです。反省が必要ないという意味ではなく、反省だけでは衝動が立ち上がる条件までは変わらない、ということです。

自分を責めることをやめろという話ではありません。責めるだけでは出口にならないという感覚を持っておくと、次に扱う背景の話が少し入りやすくなります。
監修者の石川蓮(公認心理師)先生に相談してみませんか?
ヤリたい気持ちが強まる背景
ここでは、浮気をしたい心理を性欲だけで説明せず、その奥で動いている感情を分けて見ていきます。どれか一つに当てはめる必要はありません。
むしろ、複数が重なっていることのほうが多いものです。自分の場合はどれが強いのか、仮置きしながら読んでみてください。
性欲だけで見ない視点
浮気の話になると、性欲という言葉でひとくくりにされがちです。ただ、性欲のかたちで現れる衝動の中身は、人によってかなり違います。
ある人にとっては身体的な欲求であり、ある人にとっては、誰かと深くつながりたい気持ちが性的な接触という形でしか表現できない状態です。パートナーとの性生活に物足りなさがある場合でも、足りないのは回数や行為そのものではなく、見つめられている感覚であることもあります。
性欲という言葉でまとめてしまうと、本当に足りないものが見えなくなります。ヤリたいと感じた時に、自分は何が足りないと感じているのかを少しだけ眺めてみると、衝動の輪郭が変わって見えてくることがあります。

この視点は、浮気を正当化するためのものではありません。自分の衝動を細かく見ていくことで、行動に移す前に止まれる場所を探すためのものです。
寂しさや承認欲求
浮気したい気持ちの背後には、寂しさや承認欲求が潜んでいることが多いです。パートナーと一緒にいても、自分が一人の人間として見られていないと感じる時間が続くと、心の奥に静かな空洞ができていきます。
その空洞は、優しくされたい、ちゃんと見てほしいという形で表面化することもあります。もっと直接的に、誰かに女として、あるいは男として扱われたいという感覚になって現れることもあります。
浮気相手から向けられる視線や言葉は、その空洞を一時的に埋めてくれます。ただし、埋まるのは一瞬で、行為のあとにはまた同じ寂しさが戻ってきやすいというのも、多くの人が経験している流れです。

寂しさで動いていると気づくだけでも、衝動への向き合い方は少し変わります。必要なのは浮気相手なのか、それとも見てもらえない感覚をどこかで言葉にすることなのか、そこに違いが出てくるからです。
刺激を求める心
長く一緒にいるパートナーとの関係は、安心感と引き換えに、刺激の量が減っていくことがあります。それ自体は関係が育っているサインでもあり、悪いこととは限りません。
ただ、安心と刺激の両方を一人の相手で満たそうとすると、どこかで苦しくなることがあります。日常のなかで何かに夢中になれる時間がない、仕事や家事の責任ばかりが増えている、そんな状態が続くと、強い刺激への渇きが浮気という形で現れやすくなります。
刺激を求める気持ちは、悪い性質ではなく、生活のリズムが偏っているサインとして読めることもあります。浮気でしか刺激を得られない設計になっていないか、生活のほうから一度眺めてみる視点が役に立ちます。

浮気したい気持ちが出るたびに自分を責めるより、刺激をどこで失っているのかを見るほうが、次の行動を選びやすくなります。恋愛以外の場所に小さな高揚感を戻せると、衝動の役割が少し変わることがあります。
浮気グセを繰り返す流れ
浮気を一度きりで終えられず、何度か繰り返してしまう人には、似たような行動の流れがあります。この章では、その流れを順を追って言語化します。
自分のパターンと重なる部分があれば、そこが介入できる地点になります。浮気グセの直し方を考える時は、性格を責めるより、流れを見つけることが出発点になります。
誘われると断れない
浮気が始まる多くの場面で、自分から積極的に動いたというより、誘われた流れで断れなかったという感覚を持つ人がいます。押しに弱い性格や、相手に悪いと感じる気持ちが、断るという選択を遠ざけてしまうのです。
特に、お酒の場や夜の時間、仕事で疲れている時間帯は、判断する力が下がりやすいタイミングです。そこに誘いが重なると、ふだんなら断れる相手にも応じてしまうことがあります。
断れないのは、性格の弱さというより、断る準備をしてこなかっただけという見方もできます。どの場面でどう断れなくなるかを思い出しておくと、次の場面の備えにつながります。

たとえば、夜に二人きりで飲むと流されやすいなら、夜の誘いにはその場で返事をしないと決めておく。こうした小さなルールは、気合いよりも頼りになることがあります。
嘘や秘密に慣れていく
最初の浮気では、嘘をつくことに強い抵抗が出ることがあります。ところが、一度ついた嘘が露見せずに済むと、嘘をつく時の心理的な負荷は少しずつ下がっていきます。
完璧に嘘を守り通せばなかったことと一緒、という感覚に近づき、罪悪感を消しながら浮気を続けることに慣れてしまう状態です。これは性格だけの話ではなく、人間の感覚が繰り返しによって鈍くなる仕組みの話に近いものです。
慣れてしまった自分を責めても、慣れの流れ自体は止まりません。むしろ、また自分を責めることに疲れて、秘密のほうへ逃げたくなることもあります。

嘘に慣れてきていると気づくこと自体が、抜け出すための最初の手がかりになります。まだ戻れるうちに、どの嘘が増えているのか、どの秘密が自分を追い込んでいるのかを見ていくことが大切です。
後悔しても戻ってしまう
浮気のあとには、強い自己嫌悪と後悔が来ます。もう絶対にやめると決意するのに、しばらくするとまた同じ場面に戻ってしまう、という流れに苦しんでいる人は少なくありません。
これは、決意の強さが足りないからというより、後悔だけでは行動の前提が変わっていないからです。連絡先、会う場所、夜の時間の過ごし方、ストレスのこもり方が前と同じであれば、衝動が立ち上がる場面も同じように訪れます。
浮気グセを直したい時に見たいのは、後悔の深さではなく、衝動が起きる前の条件です。どこで気持ちが弱くなるのか、どの連絡が引き金になるのか、どの時間帯に戻りやすいのかを見ていく必要があります。
決意ではなく、衝動が立ち上がる手前の条件を変えること。ここから先の章で扱うのは、まさにその部分です。

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浮気を止めるための環境づくり
意志の力だけで衝動を抑え続けるのは、現実的にとても難しいことです。この章では、衝動が立ち上がりにくい環境をどう整えるかを具体的に見ていきます。
すべてを一度にやる必要はありません。自分にできそうなところから一つずつで構いません。
連絡しない仕組み

浮気の多くは、連絡が取れる状態から始まります。連絡先を消す、SNSの相互フォローを外す、通知を切るといった操作は、根性ではなく仕組みの話として実行しやすいものです。
完全に連絡を断つことが難しい場合は、夜の時間帯だけ通知を切る、返信は翌朝にするといった部分的なルールから始めても構いません。連絡しないと決めた時間帯を一つ作るだけでも、衝動が立ち上がる回数は減っていきます。
具体的には、次のような小さな仕組みが考えられます。
- 夜は通知を切り、返信は翌日にする
- 二人きりの誘いには、その場で返事をしない
- SNSの閲覧時間を決める
- 連絡したくなった時に送る相手を別に決める
連絡を断つことは、相手を切り捨てることと同じではありません。自分の判断力が落ちる時間帯に、余計な選択肢を置かないという自己保護の意味合いが大きいものです。
会わない環境づくり
会えば流されると自覚している人ほど、会わない設計が効きます。二人きりにならない、会う場合は明るい時間帯と公共の場所に限る、といった条件をあらかじめ自分で決めておくやり方です。

職場や生活圏で顔を合わせざるを得ない関係の場合は、出勤時間や昼食の取り方、帰り道のルートといった細かい部分を変えることで、接点の総量を減らせます。週末の過ごし方や夜の時間配分を変えるのも、同じ発想です。
上位記事でも、時間配分や付き合う人を変えることは繰り返し触れられていました。ココラボとしては、それを根性論ではなく、衝動が起きる前の環境調整として考えます。
引っ越しや転職といった大きな変化は、すぐに踏み切らなくても構いません。小さな環境調整だけでも積み重なれば、浮気に向かう流れは少しずつ弱まります。
衝動が来た時の逃がし方
衝動は、来てから止めようとしても止まりにくい性質があります。来た時に行く先を、あらかじめ決めておくほうが現実的です。
衝動が来たらまず10分だけ外を歩く、シャワーを浴びる、信頼できる相手に内容の重くないメッセージを送る。そうした避難行動を一つ用意しておくと、浮気以外の方法で気持ちを切り替えるルートができます。
大事なのは、強い意志で実行する行動ではなく、惰性でもできる行動にしておくことです。難しすぎる行動は、衝動が強い時ほど使えません。

うまくいかない日があっても、設計を少しずつ調整しながら続ける感覚で十分です。浮気をやめたい気持ちがあるなら、自分を追い込むより、逃げ道を増やすほうが現実に近いことがあります。
ひとりで難しい時の相談
ここまでの整理を一人で続けるのが難しい時、外の力を借りる選択肢があります。この章では、カウンセリングや医療相談がどんな時に役立つかを整理します。
受けるかどうかは、読み終えてからゆっくり考えて構いません。相談は、追い詰められてからしか使えないものではありません。
カウンセリングで扱うこと
浮気をやめたい気持ちで受けるカウンセリングでは、行動そのものを叱る場ではなく、衝動の前後で何が起きているかを一緒に整理する場として使われることが多いです。寂しさ、承認欲求、刺激への渇き、断れなさといった要素を分け、自分のパターンを言語化していきます。
過去の人間関係や、これまで身につけてきた感情の処理の仕方が影響していることもあります。その部分まで一緒に見ていけるのが、カウンセリングの強みです。
浮気をやめたいカウンセリングを探す人の中には、誰にも言えないまま長く抱えてきた人もいます。話すこと自体に強い恥ずかしさがある場合でも、守秘義務のある場で少しずつ整理できることがあります。

オンラインカウンセリングであれば、対面より話しやすいと感じる人もいます。浮気の話題を抱えたまま家を出たくない人にも、選択肢の一つになりやすい方法です。
医療相談も考えるサイン
衝動の強さや生活への影響が一定の範囲を超えてきた時は、心療内科や精神科を含めた医療相談を視野に入れる段階です。浮気グセは病気と断定できるものではありませんが、衝動的な行動を繰り返す背景に、気分の落ち込み、不眠、強い不安、過度な飲酒などが重なっている場合があります。
医療相談を考えたいサインには、次のようなものがあります。
- 眠れない日が続いている
- 食欲が大きく落ちている
- 自分を傷つけたい気持ちが出てくる
- 仕事や家事など生活の基本が崩れている
- 性行動や衝動を自分で止めにくい状態が続く

こうしたサインがある場合、心理的な整理だけで進めるよりも、医療の視点を一度入れたほうが安全に整えやすくなります。医療を受けることは大げさなことではなく、状態を見立てる人を一人増やすという意味合いです。
相談先を増やすことは、責任を手放すことではありません。自分だけで抱え続けるより、状態を見ながら選べる道を増やすことに近いものです。
再発を防ぐ支え方
一度落ち着いたあとに、また同じ流れに戻ってしまう不安は、多くの人が抱えています。再発を完全に防ぐ方法はありませんが、一人で抱え込まない構造を持っておくことは大きな支えになります。
カウンセリングを継続的に使う、信頼できる相手に経過を共有する、衝動の記録を簡単につけておく。こうした方法は、それぞれ違う角度から再発の可能性を下げてくれます。
パートナーに話すかどうかは、罪悪感だけで急いで決める必要はありません。話すことで相手に何を背負わせるのか、自分は何を目的に話そうとしているのかを整理してからでも遅くありません。
浮気をやめたいという気持ちがある時点で、向き合う方向はすでに動き始めています。焦って告白や別れを決めず、自分の状態を見ながら次の一歩を選べる余裕を、少しずつ取り戻していけたらと思います。

一人で抱え続けなくていい場面は、思っているより多くあります。今すぐ完璧に変わることより、次に衝動が来た時に一つだけ違う動きを選べることが、現実的な始まりになることがあります。