女遊びを後悔し始めた、金・時間の無駄で罪悪感が消えません…

監修者の石川蓮(公認心理師)先生より

行為のあとに押し寄せる虚しさや罪悪感は、あなたを責めるためのものではなく、本当は大切にしたい価値観からのサインかもしれません。

その感覚が何を伝えようとしているのか、そして時間やお金への後悔とはどう切り分けるのか。

自分を責める方向ではなく、この記事で一緒に整理していきましょう。

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20代男性(会社員)

社会人になってからマッチングアプリや飲みの流れで何度か体だけの関係を持ってきました。

最初は楽しさが勝っていましたが、最近はエッチが終わった瞬間に強い虚しさが押し寄せて虚無の時間があります。

付き合っている彼女がいるわけではないのに、なぜここまで罪悪感があるのか自分でも整理がつきません。使ったお金や時間のことも頭をよぎります。

ココラボ恋愛相談室からの回答

行為が終わった後の虚無感は誰かに責められたわけでもないのに、自分の中で重さだけが残っていくような感じがあるかもしれません。

この記事では、その後悔や罪悪感が何を伝えようとしているのかを、自分を責める方向ではなく、これからの関係をどう持ち直すかという観点から少しずつ整理していきます。

女遊びを後悔している今の気持ちを整理

ここでは、後悔や罪悪感が強く出ている今の状態を、まず一度受け止めて整理することから始めます。原因を急いで突き止めようとせず、何が起きているのかを言葉にしてみる段階です。

女遊びを後悔しているという感覚は、珍しいことではありません。むしろ、その感覚が出てくること自体が、自分の中にある何かに気づこうとしているサインに近いと考えられます。

罪悪感が強くなる場面

罪悪感が強く出てくるのは、必ずしも行為の最中ではないことがほとんどです。終わって一人になった瞬間、シャワーを浴びている時間、翌朝の通勤電車の中など、刺激から離れてふと自分に戻ったときに、急に重さが押し寄せてくることがあります。

この感覚は、心理学でいう認知的不協和に近い状態として考えられます。自分の本来の価値観と、実際にとった行動の間にズレがあるとき、人は不快感を覚えやすくなります。罪悪感は、そのズレを知らせる感覚の一つだと捉えることもできます。

刺激から離れた朝ほど、空白感がはっきり浮かぶことがあります。
刺激から離れた朝ほど、空白感がはっきり浮かぶことがあります。

罪悪感がある場合とない場合で、状態の質はかなり異なります。罪悪感がまったく湧かない場合、感覚が鈍くなっていることもあれば、自分の価値観として遊びそのものを問題視していないこともあります。罪悪感が強く出てくるなら、自分の価値観が揺れているという情報として受け取れます。

無駄だったと感じる瞬間

女遊びを時間の無駄だと感じる瞬間は、たいてい行為の前ではなく後にやってきます。終わった後に、俺は今日、何をしていたんだろうという空白が落ちてくる感覚は、多くの人が経験しています。

刺激の強い体験ほど、終わった直後の落差が大きく感じられやすい性質があります。前夜は楽しかったはずなのに、翌朝になると、使った時間とお金、家まで帰る道すがらの疲労感だけが手元に残っているような感じです。

この無駄だったという感覚も、それ自体が悪いものとは限りません。自分にとって本当に積み重ねたいものが何なのかを、後ろから教えてくれる感覚として読み解くこともできます。

後悔が出てくる心のサイン

ここからは、後悔という感覚の背景にある心理を、いくつかの角度から見ていきます。原因を一つに絞ろうとせず、自分の中で重なっているものを分けて眺める段階です。

後悔が出てくるのは、単なる気の迷いではなく、自分の中で複数の感情や事情が重なっているときが多くあります。

大切にしたい価値観とのズレ

罪悪感の背景として大きいのが、自分が本来大切にしたい価値観と、実際の行動のあいだにあるズレです。誠実でありたい、人を傷つけたくない、深い関係を持ちたいといった思いが心のどこかにあると、その場限りの関係を重ねるたびに、自分で自分の価値観を裏切っている感覚が積み上がっていきます。

このズレは、本人にとっては明確に意識できているとは限りません。普段は意識の奥にしまわれていて、行為のあとの静けさの中でだけ顔を出す、というかたちをとることもあります。

ズレに気づいたとき、自分の価値観のほうを下げて行動に合わせるのか、行動のほうを価値観に合わせていくのかは、急いで決める必要のあることではありません。

大切にしたい価値観と実際の行動を分けると、次の選択が見えやすくなります。
大切にしたい価値観と実際の行動を分けると、次の選択が見えやすくなります。

寂しさや刺激で動いた可能性

女遊びを繰り返してしまう背景には、純粋な性欲だけでなく、寂しさや刺激の不足、承認欲求といった別の要素が混ざっていることが少なくありません。仕事終わりに一人の部屋へ帰る時間が重く感じられるとき、誰かとつながった感覚を一時的にでも得たくて、アプリを開いてしまう流れはよく見られます。

このとき手に入っているのは、性的な満足というよりは、誰かに必要とされている感覚や、自分を見てもらえている感覚であることが多くあります。だから、行為自体が終わったあとには空白が残りやすいのです。

風俗、ワンナイト、不倫といった形態の違いはありますが、共通しているのは、根っこの感情がそのままでは満たされにくいという点です。何が満たされていないのかを少しだけ見ておくと、繰り返しの構造が見えやすくなります。

人間不信につながる見方

女遊びを続けるなかで、彼氏持ちなのに身体の関係を持つ人や、嘘を平気で重ねてくる相手に出会うことが増えると、人間そのものへの信頼が揺らいでくる感覚があります。誰しも結局はこんなものなのかもしれない、という見方が芽生えてしまうこともあります。

ただ、こうした場で出会う相手は、その場に出てきている人たちであり、世の中にいる人全体の縮図ではありません。同じような場でしか人と会わないでいると、見える人間像が偏っていくのは自然なことです。

人間不信そのものを否定する必要はありませんが、自分の見えている世界が今どこに偏っているのかは、一度立ち止まって眺めておくと役に立ちます。

同じ場での出会いが続くと、人への見方も偏って感じられやすくなります。
同じ場での出会いが続くと、人への見方も偏って感じられやすくなります。

異性と遊ぶ時間とお金を失った感覚

ここでは、女遊びにかかった時間やお金を、単純な損得ではなく、自分の心と自己像にどう影響しているかという視点から見ていきます。

数字としての無駄遣いと、心の中で起きている消耗は、必ずしも一致しません。

快楽のあとに残る空虚感

女遊びは、その瞬間の刺激は強いものの、終わったあとに何かが積み上がる体験ではないという性質があります。スキルでも、信頼できる関係性でも、自分の中の落ち着きでもなく、強いて言えば経験人数という記号だけが残っていく感じです。

この、積み重ならなさが、時間の無駄だったという感覚の正体に近いと考えられます。同じ時間を別のことに使っていたら、と頭の中でシミュレーションが走ってしまうのは、自然な反応です。

ただ、過去の時間を取り戻そうとしすぎると、今度は今の時間の使い方が雑になっていきます。失った感覚を一度抱えたまま、これから先の時間をどう使うかへ意識を移していけると、消耗が少しずつ落ち着いていきます。

出費や借金があるとき

風俗、ホテル代、アプリの課金、デート費用などが積み重なって、生活費を圧迫している、貯金が減っている、借金につながっている、という段階に入っている場合は、心の整理と切り分けてお金の状態を見直す必要があります。

借金やリボ払いがある場合は、自分の意志だけでなんとかしようとせず、家計の整理ができる窓口を使うのが現実的です。日本貸金業協会には貸金業相談・紛争解決センターが、各地には市区町村の消費生活センターがあり、無料で相談できます。

罪悪感の処理と、お金の処理は、別のレールで進めていくほうが結果的に早く落ち着きます。女遊びで金の無駄だったと感じているときほど、感情の反省と支払いの整理を分けることが大切です。

罪悪感の整理とお金の整理は、別々に進めるほうが落ち着きやすくなります。
罪悪感の整理とお金の整理は、別々に進めるほうが落ち着きやすくなります。

自己投資との比べすぎ

時間とお金の使い方を振り返るとき、20代をすべて仕事や勉強に使っていたら今ごろ、と極端な比較に走ってしまうことがあります。けれど、女遊び以外のことに時間を使っていたら必ず成功していたかというと、そう単純ではありません。

ここで注意したいのは、後悔の対象が時間とお金を使ったことなのか、自分が思っていたよりも自分を大切にできていなかったことなのか、を見分けておくことです。前者は計算で、後者は自己像の問題です。

比べすぎて自分を強く責める方向に入ると、その反動でまた刺激のある行動に戻りやすくなります。後悔を、次の時間の使い方を選ぶための材料として残しておくほうが、現実には役に立ちやすいです。

後悔が計算の問題なのか自己像の問題なのかを分けると、責めすぎを防げます。
後悔が計算の問題なのか自己像の問題なのかを分けると、責めすぎを防げます。

遊び相手や彼女への責任について考える

ここからは、自分の心の中だけでなく、関わってきた相手や、現在のパートナーに対してどう向き合うかを整理していきます。謝罪や告白を急ぐ前に、何のために誰に向けて言葉を出すのかを見ておく段階です。

責任は、感情をぶつけることでもなく、すべてを暴露することでもありません。

傷つけた可能性を見直す

自分にとっては遊びであっても、相手にとってはそうでなかった可能性は、後になって思い当たることがあります。連絡を急に切った、本気だと思わせるような言い方をした、相手が彼氏持ちだと知っていながら関係を続けた、といった場面が記憶の中にあるなら、相手の側に何が残ったかを少しだけ想像してみる時間があってよいでしょう。

ただし、ここで注意したいのは、罪悪感を消したいがために相手に連絡を取ろうとする動きです。自分の気持ちを軽くするために相手の生活へもう一度入っていくのは、相手にとっては再び揺さぶられることになりかねません。

謝りたいという気持ちが出てきたとき、その謝罪が誰のためのものかを、一拍おいて確かめるのが現実的です。

謝りたい気持ちが出たときは、その言葉が誰のためかを一度確かめます。
謝りたい気持ちが出たときは、その言葉が誰のためかを一度確かめます。

話す前に整理したいこと

今の彼女やパートナーがいる場合、過去のことを話すべきか、隠したまま付き合っていてよいのか、と悩むのは自然なことです。ただ、話すか話さないかという二択の前に、何のために話すのかという問いを置いておくと、判断が落ち着きます。

話すか話さないかを決める前に、自分の中で見ておきたい論点があります。

  • 話すことで、相手に背負わせる負担はどれくらいか
  • 話さないままでいることが、自分の中でどれだけの重荷になるか
  • 過去の遊びが、現在のパートナーに健康面や金銭面のリスクとして及んでいるか

健康面でのリスクが及び得る場合は、本人の判断で話すかどうかを決める前に、まず検査などで現状を確認したほうが、話す内容そのものの精度が上がります。

繰り返さない行動の示し方

謝罪の言葉よりも、行動が変わっていることのほうが、相手にとっては重い意味を持ちます。同じパターンを繰り返さないために何をやめたのか、何を変えたのかが見える形で続いていけば、それが言葉以上の説明になります。

逆に、強い言葉で誓っても、行動が同じままなら、相手の中で信頼が削れていきます。今の自分にできる小さな変化を、過剰に約束しすぎず、続けられる範囲で続けることが、関係を壊さないための現実的な道筋になります。

言葉で誓うより、繰り返さないための小さな行動を続けることが信頼につながります。
言葉で誓うより、繰り返さないための小さな行動を続けることが信頼につながります。

女遊びを後悔した後の立て直し方

ここでは、後悔の感覚を抱えたまま、これからの生活と関係をどう持ち直すかを具体的に見ていきます。立て直しは、過去をなかったことにする作業ではなく、今の足元を整える作業です。

焦って一気に変えようとせず、優先度をつけて進めていきます。

風俗や性感染症が不安なとき

不特定の相手や風俗での関係があり、健康面に不安が残っている場合は、自己判断で大丈夫だろうと結論づけず、検査を選択肢に入れるのが落ち着いた対応です。性感染症は症状が出ないまま進行することがあり、自覚症状の有無だけで判断できないものもあります。

各自治体の保健所では、HIVをはじめとする性感染症の無料・匿名検査を実施している地域があります。詳細は厚生労働省の性感染症に関する特設ページや、お住まいの自治体の保健所のサイトで確認できます。泌尿器科や性感染症内科などの医療機関を受診する選択肢もあります。

検査を受けること自体が、自分への過剰な罰ではなく、これからの関係を壊さないための現実的な手当てだと考えられます。

繰り返さないための距離の置き方

やめたいのに繰り返してしまう状態は、意志の弱さだけで説明できるものではありません。深夜に一人でいる時間、特定のアプリの通知、飲み会の二次会、特定の連絡先など、行動が始まるきっかけになっている入り口がたいてい存在します。

繰り返しを止めるときに有効なのは、決意を強く持つことよりも、入り口の数を物理的に減らしていく工夫です。アプリを削除する、連絡先を整理する、深夜の予定を平日に作らないようにする、といった環境側の調整は、意志に頼るよりも持続しやすい方法です。

それでも止まらないとき、自分の意志ではなく仕組みの面から捉え直し、専門家に相談することも視野に入れてよいと考えられます。

繰り返しを止めるには、行動が始まる入口を物理的に減らす工夫が役立ちます。
繰り返しを止めるには、行動が始まる入口を物理的に減らす工夫が役立ちます。

ひとりで抱え込まない相談先

後悔や罪悪感を一人で抱え続けると、自分を罰する方向にエネルギーが向きやすくなります。話す相手を持つことは、罪を軽くするためではなく、視点を増やすために役立ちます。

状況に応じて、相談先は使い分けられます。

  • 健康面の不安:医療機関、保健所
  • 金銭、借金、トラブル:消費生活センター、法テラスなどの法律相談窓口
  • 心の整理が進まない、生活に支障が出ている:心療内科、カウンセリング
  • 死にたい気持ちや強い自責が続く:よりそいホットラインなど、24時間対応の相談窓口

公認心理師や臨床心理士によるカウンセリングは、過去の出来事をどう扱うか、これから何を変えていくかを、第三者の視点で一緒に整理する場として使えます。誰かに話す準備が整っていない段階でも、選択肢として頭の片隅に置いておけるだけで、抱え込みすぎを防ぎやすくなります。

後悔や罪悪感は、すぐに消そうとするより、何を伝えようとしている感情なのかを少しずつ見ていくほうが、結果的に静まっていきやすい性質があります。今夜何かを決めなければいけないわけではないので、まずは自分の状態を分けて眺めるところから、少し時間をかけて進めていただければと思います。

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監修者: 石川蓮(公認心理師)

公認心理師、行動心理士。1997年生まれ。北里大学・大学院卒業。その後、公認心理師と行動心理士の資格取得。
在学中は高齢者や生産人口の色覚異常や朝型夜型特性が睡眠に与える効果等の研究を行う。
大学院卒業後、大学病院附属の研究所にてカウンセリングやデータマネジメント担当として勤務。また、都立高校の心理学講師としても勤務。
「心の悩みを持つ方のそばに寄り添う」をモットーに業務遂行しております。

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