30代の彼氏が手を出してこない、私に魅力がないのか不安です

監修者の石川蓮(公認心理師)先生より

触れてもらえない時間が続くと、自分の魅力を疑う方向に考えが引っぱられます。

でも、手が出せない理由は彼の側の事情にあることがほとんどです。

30代だと、将来の話とセットで焦りも出てきますよね。

彼の心を当てにいくより、自分が何に困っているのかを先に言葉にしてみましょう。

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**30代女性(会社員・公務員)**

同い年の彼と付き合って半年たちますが、手をつなぐ以上のことがありません。

先週も彼の部屋で映画を見て、そのまま何もなく解散しました。

私に女性としての魅力がないのかなと考えてしまって、仕事中もふと手が止まります。

ココラボ恋愛相談室からの回答

ご相談ありがとうございます。

30代の彼氏が手を出してこないと、理由を聞くことにもためらいが生まれますよね。彼の気持ちを疑う前に、自分のほうを疑ってしまう方も多いところです。

ここでは、彼の側で起きていることと、あなたが何に困っているのかを分けて整理していきます。待つか決めるかを選ぶときの材料も、後半でご一緒に見ていきます。

30代の彼氏が手を出してこないときの不安の正体

触れてもらえない時間が続くと、考えは自分の内側へ向かいます。まずは、その不安がどこから来ているのかを眺めてみます。

自分に魅力がないのではという問い

30代の彼氏が手を出してこないとき、最初に浮かぶのはこの問いです。女性として見られていないのかも、という考えが頭を占めます。

ただ、交際が穏やかに続いているなら、魅力の問題である可能性は低いです。触れ合いの少なさと、好意の大きさは別々に動きます。

連絡の返り方や約束の守り方を思い返すと、別の材料が見えてきます。そこに丁寧さが残っているなら、あなたへの関心は消えていません。

不安の中身を分けると、次に話したいことが見えやすくなります。
不安の中身を分けると、次に話したいことが見えやすくなります。

誰にも相談しにくいテーマだから

この悩みは、友人にも家族にも話しにくい種類のものです。口にした瞬間、彼を悪く言う話になってしまう気がします。

検索しても、出てくるのは他人の体験談ばかりです。似た状況を読むほど、自分だけが取り残された気分になる人もいます。

言えない時間が長いほど、悩みは実際より大きく育ちます。ひとりでも話せる相手を、頭の片隅に置いておくと違います。

つらさがどこにあるのかを分ける

つらさの中身は、ひとつではありません。触れてもらえないこと自体か、理由が分からないことか、先が見えないことか。

触れ合いが足りないつらさなら、伝え方を変えると動くこともあります。理由が分からないつらさなら、話し合いの場が要ります。

まず自分が何に困っているのかを言葉にしてみましょう。
まず自分が何に困っているのかを言葉にしてみましょう。

将来が見えないつらさは、二人で時間の話をしないと晴れません。どれが一番重いかで、次に取る行動も変わります。

いま一番苦しいのはどれかを、一度言葉にしてみてください。ここが決まると、後半の判断材料も使いやすくなります。

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彼が手を出せずにいるときに起きていること

相手の内側は、外からは見えません。確かめようのない部分を、いくつかの可能性として並べておきます。

嫌われたくなくて動けない場合

手を出して拒まれる場面を、強く恐れる男性がいます。断られた記憶は、想像よりも長く残るものです。

マイナビウーマンが2019年に働く男性284人へ行った調査があります。嫌われたくないという声が、理由として並んでいました。慎重さが、動けなさの形で表に出ています。

この場合は、あなたから軽く触れると空気が変わることもあります。拒まれない相手だと分かると、彼の側の緊張もゆるみます。

相手の事情を可能性として並べると、決めつけを減らせます。
相手の事情を可能性として並べると、決めつけを減らせます。

大切にしたい気持ちが強すぎる場合

真剣な相手ほど、体の関係を急がない人もいます。軽い男だと思われたくない、という気持ちが働きます。

同じ調査には、大切にしているから手が出せないという回答も並びます。好意の強さが、そのまま慎重さに変わっているわけです。

ただ、この慎重さは彼女の側には伝わりません。伝わらないまま続くと、不安だけが片側に溜まります。

きっかけを逃したまま止まっている場合

最初の一歩を逃すと、次の一歩はさらに重くなります。時間が経つほど、切り出しにくさが増していきます。

30代で交際の経験が少ない人だと、この止まり方が起こります。年齢が上がるほど、慣れていないとは言い出しにくいものです。

止まっている理由が、あなたへの評価とは限りません。きっかけが無いだけ、という状態は実際にあります。

家で過ごす時間や、少し長い旅行が転機になる場合もあります。急がせない形で場面を変えると、動きが出ます。

急がせずに話せる場面をつくることも、ひとつのきっかけです。
急がせずに話せる場面をつくることも、ひとつのきっかけです。

性的な関心の強さには個人差がある

性的な欲求の強さは、人によってかなり違います。強い人もいれば、ほとんど関心が向かない人もいます。

関心が薄い状態を、異常や病気として扱う必要はありません。本人が困っていなければ、直す対象にもなりません。

問題になるのは、二人の希望がずれたまま話されないときです。どちらかが我慢を続ける形は、長くは持ちません。

ずれが見えたら、勝ち負けの話にしないことです。価値観の違いとして扱うほうが、話し合いは進みます。

二人の希望の違いは、勝ち負けではなく話し合うテーマです。
二人の希望の違いは、勝ち負けではなく話し合うテーマです。

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交際期間の目安と30代という時間の重さ

よく見かける期間の目安から確認します。数字は参考にはなりますが、二人の関係の基準にはなりません。

よく語られる1か月や3か月の目安

恋愛メディアでは、1か月や3か月という線がよく登場します。3か月を過ぎたら何かある、という書き方も目立ちます。

別の調査では、付き合って1カ月未満を理想とする回答が最多でした。それでも、全体の4割弱にとどまります。

裏を返せば、半分以上の男性はそこに当てはまりません。線引きは目安であって、関係の診断ではありません。

一般的な期間は、二人の関係を決める基準ではありません。
一般的な期間は、二人の関係を決める基準ではありません。

期間で二人の関係を裁かないために

半年でも1年でも、当事者にしか分からない事情があります。会える頻度や仕事の状況で、進み方は変わります。

期間の一般論を自分に当てると、責める材料が増えるだけです。数字より、いまの状態にあなたが納得できているかが先です。

納得できていないなら、期間に関係なく話す時期です。穏やかに過ごせているなら、急ぐ理由もありません。

周りのカップルと比べる習慣も、いったん手放して構いません。比べる相手が増えるほど、自分の希望は見えにくくなります。

結婚や出産を考えるときの現実

30代になると、交際は将来の話と地続きになります。結婚や出産を望むなら、時間は無限ではありません。

焦るのは、あなたが先を真面目に見ている証拠です。焦り自体を、恥ずかしいものとして扱わなくて大丈夫です。

急ぐことと、相手を急かすことは別の行動です。自分の希望に期限があると伝えるのは、責めることではありません。

子どもを望むかどうかも、二人で話す価値のある話題です。触れ合いの話より、こちらのほうが切り出しやすい人もいます。

将来への希望を静かに整理する時間も大切です。
将来への希望を静かに整理する時間も大切です。
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責めない形で気持ちを伝えるための準備

伝え方の前に、準備が要ります。確かめたいことが決まっていないと、話は感情のやり取りで終わります。

何を確かめたいのかを決めておく

話し合いの目的を、ひとつに絞っておきます。彼の理由を知りたいのか、今後の希望をすり合わせたいのか。

目的が曖昧なまま始めると、話は途中で行き場を失います。確かめたいことを1つだけ書き出してから、場をつくります。

答えがすぐに返ってこなくても、それも情報です。考える時間が要る人だと分かれば、待ち方も決まります。

確かめたいことを一つに絞ると、話し始めやすくなります。
確かめたいことを一つに絞ると、話し始めやすくなります。

私を主語にした言い方に変える

心理の分野には、アサーションという考え方があります。相手も自分も尊重しながら、自分の希望を伝える方法です。

中心にあるのは、私を主語にした言い方です。なぜしてくれないの、という問い方を、私は寂しいと感じている、に置き換えます。

主語を変えると、相手が責められた形になりにくいです。身構える姿勢が出なければ、彼の本音も出てきます。

言いにくければ、最初の一文だけ決めておきます。ふたりの触れ合いのことで、少し話したい。それで十分です。

自分を主語にすると、相手を責めずに気持ちを伝えられます。
自分を主語にすると、相手を責めずに気持ちを伝えられます。

自分が納得できない方法は選ばない

誘うための技として、飲酒や露出を勧める情報もあります。ただ、納得していない方法は、あとに後味が残ります。

判断力が鈍った状態での進展は、二人のためになりません。同意は、どちらの側にも必要なものです。

自分を作り替える方向に力を使うと、疲れだけが残ります。あなたが安心できるやり方から試すほうが続きます。

待つか決めるかを選ぶための材料

最後に、判断のための材料をそろえます。別れるか待つかの二択に、急いで入らなくて構いません。

触れ合い以外で大切にされているか

触れ合い以外の場面を、いくつか思い出してみます。体調が悪いときの連絡、予定の合わせ方、約束の守り方。

ここに丁寧さがあるなら、関係そのものは生きています。愛情の測り方は、触れ合いだけに限りません。

他の場面でも雑に扱われていると感じるなら、話は変わります。その場合は、触れ合いの有無より先に見るところがあります。

大切にされているサインは、日常の中にも表れます。
大切にされているサインは、日常の中にも表れます。

話し合える相手かどうかを見る

一度、短くていいので話題を出してみます。彼が逃げずに応じるかどうかが、大きな分かれ目です。

黙り込む、怒る、はぐらかす。この反応が続くなら、今後の別の問題でも同じことが起きます。

うまく答えられなくても、向き合おうとする姿は伝わってきます。その姿勢があるだけで、関係は動く余地を残しています。

話せる相手かどうかは、続けるか決めるかの判断材料になります。触れ合いの話は、その試金石にもなります。

向き合おうとする姿勢は、関係を考える大切な材料です。
向き合おうとする姿勢は、関係を考える大切な材料です。

ひとりで抱えなくていいサイン

眠れない日が続く、自分を責める考えが止まらない。そんな状態なら、相談先を頼っていい段階です。

過去の性的な体験がよみがえってつらいときも同じです。心理の専門家に話すと、整理が進む場合があります。

公的な窓口もあります。厚生労働省のまもろうよ こころには、電話やSNSの相談先がまとまっています。

つらさが続くときは、ひとりで抱えず相談してかまいません。
つらさが続くときは、ひとりで抱えず相談してかまいません。

答えを出す前に、話を聞いてもらう時間があっていいはずです。決めるのは、気持ちが少し落ち着いてからで構いません。

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監修者: 石川蓮(公認心理師)

公認心理師、行動心理士。1997年生まれ。北里大学・大学院卒業。その後、公認心理師と行動心理士の資格取得。
在学中は高齢者や生産人口の色覚異常や朝型夜型特性が睡眠に与える効果等の研究を行う。
大学院卒業後、大学病院附属の研究所にてカウンセリングやデータマネジメント担当として勤務。また、都立高校の心理学講師としても勤務。
「心の悩みを持つ方のそばに寄り添う」をモットーに業務遂行しております。

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